おばあちゃんの時計と不思議なご縁 monogokoroさん

 

実家の店の奥にずっと飾ってあった時計。

おばあちゃんが働いていた時から、引退するまで現役で動いていました。

私は小学生で、ネジを巻くのが楽しくて、おばあちゃんに

「あんまり巻きすぎたらだめだよ」と教えてもらいながら巻いていました。

 

コツコツという音と、ボーンという音が大好きでした。

高校生になり、実家を改装する事になった時に 親は捨てるつもりでいたのですが

私が絶対に捨てたくないともらい受けました。

そのころには既に 時間は狂い、すぐに止まり、針も重なって動かなくなり。。。

動かない時計だけど 昔の実家の店とおばあちゃんの想い出。

 

建て替える前の家は 元料亭で釘一本使っていない建物で親が買い取りました。

純和風の家は当時の私には「古臭くてみっともない」家に見えていました。

誰かが遊びに来ると「忍者屋敷みたいだね!」と言われる程広く、四畳半ほどの岩風呂もあり

小さな銭湯みたいでしたが、子供には「シャワーが無い」等 不便で寒いお風呂場にしか思えませんでした。

今になれば 蒸気がこもらず快適な空間でした。

もともと住んでいた家とも繋がっていて つなぎ目部分は子供の頃から開かずの扉でした。

親が買い取った後、初めてその開かずの扉を開けた時に目に飛び込んできた風景は忘れられません。

大きなたたきの横に天井まである下駄箱があり 外への扉を開けると手入れを忘れた中庭が広がり

草を刈ったら小道とつくばいが出てきました。 小道は小さな木の門まで続いていました。

裏のおばさんち。そう呼んでいた家は

料亭を終えたあとは3家族ほど シェアハウスのように住んでいたのを覚えています。

 

その家を建て替えてマンションにするとき、高校生でしたが複雑な気持ちでした。

新しいマンションはあこがれるけど その家が無くなる事はとても寂しかったのです。

いまでも時々 その家の中を歩く夢を見ます。

歴史がある物への価値観が変化した今では 古民家のようなあの家をもう一度再現したいと思っています。

 

その家とおばあちゃんの古い時計。 全てが消えてしまうのはとても辛かった。

 

古い時計を修理してもらえるところは無く、材料がないと断られつづけました。

動かない屍のような時計を壁に飾るだけでしたが それでも失ってしまうよりは断然マシです。

 

3月にふと隣のハンズに買い物に行った時、古い時計の催事がありました。

私の持っている時計に似た時計でも良いから動くものを壁に飾ろうかな。。。私のは動かないらしいし。と

見ていたところ、修理もしてくださるとのこと!!!

急いで持ち込み見てもらうと 福田さんが その場で中を開けて動かし。。。

「ボーン ボーン」 鐘が鳴りました! その時の感動。。。

「直せますよ」と ボロボロの時計を見て笑顔で言ってくださったときの事は忘れられません。

 恥ずかしながら ボロボロと泣いてしまいました::

修理後 わざわざ医院まで運んでくださり、出来上がった時計は今 順調に息を吹き返したように

当時と同じく コツコツと元気に時を刻んでいます。 またまたボロボロに涙。

 

後から気が付いたのですが、monogokoroさんにお会いした日は おばあちゃんの誕生日。

催事も3日だけで、丁度その日にたまたま行かなければ今回の事もなかったという事。

しかも このブログで遡ると2年前 

その日を 「気を付けて」と言われていた(当時おばあちゃんの誕生日と結びつかなかった)日です。

不思議なご縁だなと思っております。

→明日(2016 3月)

この中の3月16日はおばあちゃんの誕生日で、火曜日。。。と言っているのは

祖母も両親も理・美容師で、火曜日が店の定休日。子供の私は火曜日になると家族と一緒に居られて一番楽しみな日だったのです。

その事か!と今更ながら気がつき、またまたまたまた涙が止まりません。

 普段泣かないので10年分くらいの涙が出てるかも(^^:)

 

 

前世を見る、人の心を見る時、一緒に忘れ去られている歴史も見えます。

当時の風俗、生活様式。本等で描かれているものは特別だからこそ書かれているもので

日常の風景はほとんど書き記されることはありません。 そんな人間が生きているという事の間にある

アンティークは 私の大好きな世界です。

 

monogokoroさん 本当にありがとうございました! 感謝!

monogokoroさん

 

 

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